十三の御仏たち

十三仏さまは、あまたの御仏さまの中でも、私たちにもっとも身近で、古くから信仰される13の尊い仏さまです。この世に生きる我々のお守り本尊であると同時に、来世の、つまり先祖供養の仏さまでもあり、年忌の際には必ず御本尊として拝まれています。
13の御仏たちは、それぞれに違った徳(特性、役割)を持ち、それぞれの働きを以て私たち一切衆生を救済されます。そして、私たちの心が真に救われ、すべての世が浄土となることを願って精進されているのです。
かくの如き有り難い十三仏を訪ねて、 多くの方々が大和路の名刹十三ヶ寺を巡拝されています。元来、大和といえば日本仏教の発祥の地であるとともに、日本の歴史、文化の発祥の地でもあり、私たち日本人の心のふるさとです。この大和路の特に由緒のある寺々をめぐり、季節の花々に心和ませ、またいにしえ人の遺した偉大な文化財を味わいながら、み仏さまに手を合わせて下さい。そして心の浄化を成していただくと共に、先祖供養並びに諸願を成就して、より豊かな明日の生活を築かれますことをご祈念申し上げます。
![]() | 不動明王(ふどうみょうおう)お不動さまは右手に剣、左手に絹索をお持ちになり、背に火焔を背負って憤怒の形相をし、大盤石に座しておられます。大日如来の化身として諸尊の先頭に立ってお救い下さいます。→お徳 |
釈迦如来(しゃかにょらい)お釈迦さまは仏教の開祖。今から2500年前にインドの菩提樹の下で、世の中の道理、自然の摂理を体得し、一切の迷いを離れて悟りを開かれました。→お徳 | ![]() |
![]() | 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)獅子に乗る文殊さまは「三人よれば文殊の知恵」といわれるように知恵のほとけさまです。右手の剣は「諸戯(しょけ)を断つ」といわれ、愚かさを切る智慧の剣です。 →お徳 |
普賢菩薩(ふげんぼさつ)普賢さまは六牙の白象に座しておられます。ほとけの慈悲の活動を「普賢の行願(ぎょうがん)」というように、救いの行の菩薩さまです。→お徳 | ![]() |
![]() | 地蔵菩薩(じぞうぼさつ)大地のぬくもりをあらわすお地蔵さまは六道衆生を救うほとけさまです。六道とは地獄・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道(人間界)・天道(天界)の6つで、全ての生きとし生けるものに救いの手をさしのべて下さいます。→お徳 |
弥勒菩薩(みろくぼさつ)「第二の釈迦」といわれる弥勒さまは、未来の世にお釈迦さまと同じ如来となってこの世に降り立つお方で「未来仏」ともいわれています。常に心を鎮め、衆生を救う思いをこらしておられるため、心を清めるお徳をお持ちです。→お徳 | ![]() |
![]() | 薬師如来(やくしにょらい)お薬師さまは左手の薬壺が示すとおり、私たちの健康を守って下さる仏さまです。日々無事、健康に過ごせることが最も尊いことだということを教えて下さっている仏さまです。→お徳 |
観音菩薩(かんのんぼさつ)阿弥陀さまの左におられる観音様は慈悲の菩薩さま。願いに応じて様々に姿を変え、私たちを見守って下さいます。→お徳 | ![]() |
![]() | 勢至菩薩(せいしぼさつ)阿弥陀さまの右におられる勢至さまは智慧の菩薩さま。お姿は聖観音(しょうかんのん)さまにそっくりですが、頭の宝冠に水瓶がついています。そこから智慧の力をふりそそぐのです。→お徳 |
阿弥陀如来(あみだにょらい)阿弥陀さまは西方の極楽浄土の教主さまです。極楽の住人を正しく教化するため説法に努められています。→お徳 | ![]() |
![]() | 阿シュク如来(あしゅくにょらい)阿弥陀さまと反対、東の浄土におられるのが阿シュクさま。「無動如来」ともいわれ、動じない堅固な意志を持ち、魔を下す強い力をお持ちです。→お徳 |
大日如来(だいにちにょらい)天地宇宙の中心であり全てである仏さま。一切衆生は大日さまの深い優しさと限りない厳しさに満ちた大いなる懐に抱かれています。→お徳 | ![]() |
![]() | 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)虚空蔵さまは、大空のこころを体現する菩薩さまです。平穏に安住することなく菩薩道を実践し続けることを表すため、根本教主大日如来さまのあとに、十三佛のしんがりとして登場されます。→お徳 |
●十三佛のお徳
| 尊格 | 忌日 | 功徳(来世) | 功徳(現世) | |
|---|---|---|---|---|
| 第1番 | 不動明王 | 初七日 | 亡者の未練を右手の剣で断ち切り、左手の絹索で導く。 | 迷いを断ち切り、悪障を焼尽し、心願成就へ向かわせる。 |
| 第2番 | 釈迦如来 | 二七日 | 無常の理を説き、不安を除く。 | 道理を示し、不安を除く。 |
| 第3番 | 文殊菩薩 | 三七日 | 釈迦の説法を生かす智慧を説く。 | いのちを生かす知恵を授ける。「智の菩薩」 |
| 第4番 | 普賢菩薩 | 四七日 | 文殊の智慧を生かす行を説く。 | いのちを生かす活動を助ける。「行の菩薩」 |
| 第5番 | 地蔵菩薩 | 五七日 | えんま王の裁きの時。亡者を救済する。 | ぬくもりの菩薩。特に子どもを守る。 |
| 第6番 | 弥勒菩薩 | 六七日 | 第二の釈迦として説法を引き継ぐ。 | 心を落ち着かせ、正しい判断を助ける。「定の菩薩」 |
| 第7番 | 薬師如来 | 七七日 | 満中陰。新たな身を授ける。 | 身体の健康を守る。 |
| 第8番 | 観音菩薩 | 百ヶ日 | 阿弥陀の脇侍として、亡者を蓮の台にすくい上げる。 | やさしさを授け、慈悲の活動を助ける。「慈悲の菩薩」 |
| 第9番 | 勢至菩薩 | 一周忌 | 阿弥陀の脇侍として、亡者を先導する。 | 仏の智慧を授ける。 |
| 第10番 | 阿弥陀如来 | 三回忌 | 極楽の教主として、亡者を教化する。 | 安らぎの世界(浄土)を示し、安らかな暮らしを導く。 |
| 第11番 | 阿しゅく如来 | 七回忌 | 新たないのちに向け、堅固な意志(金剛)を授ける。 | 迷いにうち勝つ強い心を授ける。 |
| 第12番 | 大日如来 | 十三回忌 | 宇宙の根本教主として、一切の衆生を見守る。 | |
| 第13番 | 虚空蔵菩薩 | 三十三回忌 | 安らぎを与え、「菩薩(完成された人格)」として生かしめる。 | 大空の心を授け、理想の姿を示す。 |
仏道とは「菩薩道」です。観音様や文殊様におすがりするだけでなく、すこしでもそれらの菩薩様に近づくことが、仏の道です。その理想の究極が虚空蔵菩薩です。しかし、非力な凡夫である私たちには大変難しいことです。
十三仏の諸尊を信仰し、ご加護をお祈りしましょう。
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